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嬉々とした峰澤の顔を見ながら、義父は言った。
「洋一くん、一つ聞いておきたい。
沙希を幸せにできるか?」
峰澤は即座に一言「そのつもりです!」と答えた。
微小しそうな表情を浮かばせる義父に対して、峰澤は半ば自信に満ちたような顔を見せた。
「…保証はできません。
だけど、後悔させるつもりもありません!
彼女を精一杯幸せにしてみせます!
だから…お願いします!」
力強く言い切った峰澤は再び頭を下げた。今度こそ、畳と頭がくっついた。
堅そうな表情をしていた義父は、峰澤のその言葉を聞いてやっと笑顔を見せた。
「いやー、洋一くん面白いな!素直でやっぱ良い子だ」
峰澤は頭の上にハテナマークを浮かべたような、わけのわからないといった訝しげな顔を見せた。
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