第二話

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運命の対決が始まった。 中田対大嶺。 中田は振りかぶって一球目を放った… ズドォーーーーーーーーン!!! この試合で一番の球が城島のミットへと吸収された。 大嶺は動揺する事なく打席に立ち続けていた。 二球目も同じく素晴らしい球を投げた。 中田「もう2ストライクですよ」 全く動じない大嶺… 中田「チッ!なんだよ」 そして運命の三球目が放たれた時やっと大嶺の口から言葉が発された。 大嶺「まだまだだね。ルーキー君」 カキーーーーーン! 物凄い金属音を立ててボールは一瞬にしてスタンドに着陸した。 ホームベースに到着した大嶺は中田に伝えた。 大嶺「君の球は球威があってスピードもあって確かにいい投手だ!」 「でも、球を投げる時の癖が分かるとそんな早い球でも遅く感じてしまうな」 「俺を抜いて甲子園のマウンドに立ち明和の背番号1が欲しけりゃその癖を治す事だな」 「中田くんならきっと出来る筈だ」 「次対戦する時楽しみにしているよ」 中田は何も言い返せなかった。 それに人生初の被本塁打で相当な屈辱を受けている。 そしてこの回は終わり、一年生の攻撃も大嶺の目の前に三者凡退で試合が終了した。 結果2-0で三年生が勝利して歓迎試合は幕を閉じた。 大嶺「中田くん。ご飯よろしくな」 中田「分かりました」 この時中田は新たなライバルが出来た。
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