第二話

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中田「大嶺さん。どこがいいですか?」 大嶺「どこでもいいよ」 中田は自分の好きなハンバーグを食べにファミレスへと向かった。 中田「僕ハンバーグ大好物なんですよ」 大嶺「中田もか。俺も大好きなんだよ」 「気が合うな」 中田「そうですね。」 そして注文をして食事中に大嶺が口を開いた。 大嶺「明和の監督いるだろう?」 中田「忍野監督ですか?」 大嶺「あぁ」 「あの監督は昔凄かったらしいぜ。何より甲子園に出場している」 「それに今でもその野球センスは健在だ。」 「俺はこう見えてもプライドの高い人間なんだ」 「入学当初監督と言い合いになって実力で勝負する事にした」 「監督も年が俺らの倍あるから肉体体力も衰えていると思っていた」 「だが俺は自分の実力を見せる為に決して手加減をしたくなかった。」 「俺は元々手加減が嫌いな人間だしな」 中田「勝負はどうなったんですが」 大嶺「それが俺の負けなんだ…」 「忍野監督を甘く見ていた。」 「俺もお前と同じで、それまでホームランを一本も打たれた事が無かった」 「あの一軍の千石にさえ」 中田「千石さんとは昔からのチームメイトですか?」 大嶺「ああ。もっと言うと幼馴染なんだ」 中田【俺と市原みたいな関係か】 中田「僕も幼馴染で野球をしている子がいてるんですが、対決はした事が無いんです」 大嶺「そうなんだ。対決はしたいと思わないのか?」 中田「したいですけど、甲子園で勝負する事にしたんです」 大嶺「じゃ負けれないな」 二人は昔の思い出話をしてハンバーグを食べた。
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