第五話

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そして一日目の合宿が終了してミーティングが始まった。 忍野監督が口を開いた。 メンバー確認の為、ナインが番号を言い始めた。 1,2,3,4,5……33、 そして最後の千石が39と言ったが様子がおかしかった。 明和高校のメンバーは全員で40人だった。 忍野「誰がいない?」 そして城島が重い口を開いた。 城島「中田です…」 大嶺「何故あいつがいない?」 「俺はあいつと宿舎まで一緒に帰ってきた筈だ…」 その時ミーティングをしていた部屋の扉が開いた。 そこには中田の姿があった。 中田「遅れて申し訳ありませんでした。」 大嶺「お前それは!」 中田の手には大嶺の忘れた物があった。 大嶺「まさかあの距離を二往復もしたのか?」 中田「だって大切そうでしたから…」 忍野「馬鹿者。あの距離は一往復が限界なんだ。」 「お前に二往復もできる筈がない。」 そして永塚が口を開いた。 永塚「私自転車で中田くんの横を走っていました。」 「確かに休まず往復をしていました。」 大嶺【本当に頼もしい奴が入部してきたな。】 大嶺はエースの不安と中田の期待でいっぱいになった。
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