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「ぁ、あの……」
男の子はオズオズと話しかけようとするが顔を赤くしてプイッとそっぽを向かれてしまった。
「あぅ……(泣)」
(僕が悪いのは分かってるんだけど……)
チラリと女の子を見やるが
(うぅ……顔真っ赤にして怒ってるよぉー……
こ、怖いよぉ……>_<)
と直に身を竦(スク)め下を向いてしまった。
この男の子、何をやったのかと言うとその……なんだ……彼女の有って無い様な胸を触ったのだ…。それを誤るのではなくキミはだれなの?と聞き、自分が悪いことをしたのが解っていないのだから自業自得ではあるが……。
では何故触ったのかと言うと彼に悪意は微塵も無く、好奇心故の事故のような物……と表現すれば良いのだろうか……。兎にも角にもこの男の子は子猫の様に好奇心が強く、更に言うならサイコメトラーの力を持っているのだから後は言わずもがな……。
とまァ、これ以上私(=作者)が語った所でグダグダになってしまうのは目に見えているので此処は閑話休題(←自白する。逃げだ)。
そして、女の子はというと恥ずかしいやら男の子が可愛いやらと胸をドキドキさせていた。不思議と……色々な感情が自分の中を巡る中、どうしてかはわからないが怒りは一番小さかった。
逆に――
(嫌われてないかな……)
と言う心配が一番大きかった。
と――同時に悪戯心が湧いてきてしまった。大きい様な、小さい様な……そんな悪戯心。幼い自分でも悪い癖だと思うが湧いてしまった物は仕方ないし、彼女には止められない物だった。
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