零匹目♪始まりの出逢い

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「ね、もう怒ってないから顔を上げて?」 「う、うん……。」 そろりと不安気に顔を上げる男の子に女の子は自分の顔をよせて―― チュッ…… ――男の子の唇に自分のソレをそっと重ねた。 「ふにゃっ///?!」 女の子が見ると男の子は目をまん丸にして、耳まで真っ赤にして驚いていた。 「あはっ///顔真っ赤だ♪」 「あぅ…///きみも真っ赤だょ///」  二人は顔を赤くしながら色んな事を話した。自分の事や好きな物の事、二人ともあのキスが始めてだった事。そして、 「あのね、僕はサイコメトラーなんだ」 男の子はサイコメトラーだという事も話した。不安で胸を一杯にしながら……。 すると女の子は(ぎゅっ……)抱きしめた。 「怖くないの……?僕のこと」 「怖い?どうして?」 「だって、心の中にこっそり隠してる事とかばれちゃうんだょ…。」 男の子は子猫がシュンとなった感じで俯いた。 「怖くないよ。隠さないといけない事なんてないしね。」 女の子はそう言って綺麗に笑った。 「///……」 「どうしたの?」 「あぅ…///かわいいなぁって///」 「へっ//!?あ、ありがと……///(テレテレ//」 そんな二人の顔は耳までリンゴみたいに真っ赤だった。  
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