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そうして高笑いとともにパタンとドアを閉める薫を前に
私は、ただあんぐりと間抜けに空いた口を閉じられないまま茫然と立ちすくむと、その場をしばし動く事さえ出来なかった。
なっ――…
何なの?
一体、何なのあの男はッッ!!!?
私は、そうして沸々と湧き上がってくる余りの憤りの思いに、思わずワナワナと震える拳をグッと握りしめながら
もの言わぬ扉の向こうを思い切り睨み据えていた。
『俺が『アンタみたいなの』にどうこうするとでも思ってるわけ?』
『自意識過剰も良いとこだな?『お・か・め・ちゃん』』
「~~~~~~ッッ!!!!!」
なっ
なにが『おかめちゃん』よッッ!!!
人をバカにするにも程があるッッッ!!!
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