94人が本棚に入れています
本棚に追加
だがガキは、それに応える余裕は無さそうだった。目も頑張って開いてるっぽいが、虚ろだ。
これは、もしかして死ぬんじゃないか?
自然と、足早になっていた。俺って、こんなお人好しだったっけかなあ?
自分の行動に照れながら食堂に駆け込む。
見慣れた食堂の料理婦が、飛び込んできた俺に怪訝な目を向けた。
「おいばあさん!シチュー一杯くれ!」
思った以上に声が出た。どんだけ必死なんだ俺。
なんだなんだと食堂にいた他の連中も集まってきた。あ、やばい。恥ずかしさで顔熱くなってきた。
最初のコメントを投稿しよう!