行き倒れた少年

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 だがガキは、それに応える余裕は無さそうだった。目も頑張って開いてるっぽいが、虚ろだ。  これは、もしかして死ぬんじゃないか?  自然と、足早になっていた。俺って、こんなお人好しだったっけかなあ?  自分の行動に照れながら食堂に駆け込む。  見慣れた食堂の料理婦が、飛び込んできた俺に怪訝な目を向けた。 「おいばあさん!シチュー一杯くれ!」  思った以上に声が出た。どんだけ必死なんだ俺。  なんだなんだと食堂にいた他の連中も集まってきた。あ、やばい。恥ずかしさで顔熱くなってきた。
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