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俊也「だから謝ってるじゃないですか」
凪「もういいよぉ、俊也君…。私が悪いんだから」
俊也「ばーか。今このチンピラに西野を渡しちまったら何されるかわかんねーぞ?。俺が我慢できねー。お前は下がってろ」
凪「俊也君…」
そんな青春ドラマ的な会話をしているとついにチンピラが痺れをきらした。
「誰がチンピラだコラ!!早く女渡せや!」
俊也「ぐはっ」
相手の右ストレートが顔面にクリーヒット。見事に体ぶっ飛んだ。殴られるってこんなにも痛いんだ…
「おい。俺のダチに何してくれてんすか…」
ここでまさかのイケメン…じゃなくて、武人が現れた。
武人「俊也、大丈夫か?さっき彩音ちゃんが来てお前が危ないって伝えに来てくれたんだよ…」
危ないって…。ありがたいけど、この状況を作ったのは君だよ?彩音ちゃん。
武人「それより…おい、チンピラさん。よくもダチを殴ってくれましたね」
武人が久々に怒っている。こうなったら俺にも止められない。
「てめぇも痛い目に会わないとわかんねぇみたいだな…おらぁ!!」
武人の胸ぐらを掴んで拳を振り上げた。その拳は見事に顔へクリーヒットした…
武人「軽いな…。てめぇの拳は軽いんだよっ!!」武人は相手の腹部に何の躊躇いもなくボディーブローを浴びせた。
そして最後、地面に項垂れているチンピラへこう言った
武人「殴るってのはなぁ…やる方もやられる方も同じ痛みを伴うんだ…よくおぼえてろっ!!。」
そう言うと武人はチンピラを交番に連行して行った。
カッコいいよ武人……カッコわりぃよ俺。
パンパンっと服に着いた埃を払って立ち上がると、スッ…と西野が顔を近付けてきて俺の顔を覗いた
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