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凪「ごめんね…。痛かったでしょ?」
西野は頬にできたアザをさすってくれた。西野の手は柔らかくてひんやりしていた…
俊也「こっちこそ謝らないと。助けるつもりだったのに…情けねぇな」
自分の不甲斐なさに腹が立った。
凪「違うよ!!私、俊也君が助けに来てくれなかったら酷いことされてたよ。きっと…。だから俊也君は私の命の恩人だよ?」
涙目で語ってくる西野はホントに怖かったんだと思った。襲われるのを未然に防いだだけでもよしとするか…つか、気の利いたこと言ってやれよ俺!!
こんだけ怖がって震えてんのに…やっぱり彼女居ない歴=年齢、だからなのか!?
俊也「はいっ、泣くの禁止ぃー。」
俺は西野の頬っぺたをおもいっきり引っ張った
凪「い、はいよぉ。わはったから。はなひてよぉ」
引っ張る事をやめると西野は自分の頬っぺたを両手でさすっている姿に燃えた。いや、萌えた。
俊也「ほ、ほら。学校いくぞ?登校初日から遅刻したらみっちゃん先生から何言われるか…」
凪「そ、そうだね!!急がないと遅刻しちゃうっ」
二人とも猛ダッシュで学校へ走って行った。
学校へ着き彩音が
「ケンカはどうだった!?楽しかった!?」と聞いてきやがったのでちょっぴりだけどきつーいお仕置きをしてやった。
そして武人は俺たちを助けてくれたにもかかわらず、学校へ遅刻し先生にこっぴどく怒られたと言うのはゆうまでもない。
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