新たな出会い

18/25
前へ
/87ページ
次へ
間宮「OKだよ。野球は変化球も投げてるからねー。」 彩音「で、でもさすがに打てっこないよ。」 『ストラーイクツー』 俊也「武人の野郎。球のキレもスピードもシニアの頃とは比べ物にならねぇ。」 武人「これで、おっわりだぁーー。」 間宮「ゲームセット。チームE組!」 俊也「ま、まけた。」 あれから俺は走者一斉のスリーベースを打った。 だが守りに問題があったのであっさりと逆転。武人との勝負には勝ったが肝心な試合に負けてしまった。今、主人公のくせによく負けるとか思っただろ!?ほっとけ!! 凪「で、でもみんなカッコよかったですよ!?俊也君もたくさん投げて疲れたでしょ?ありがと」 俊也「いやぁー。やっぱり野球辞めたから体力が落ちちまった。途中からバットに当てられてたし」 凪「仕方ないよ。全力投球だったんだもん。でも何でそんなに野球上手なのに辞めちゃったの?」 武人「な、凪ちゃんっ」 俊也「あ…わりぃ。俺ちょっと吉沢達と話してくるよ」 凪「えっ?と、俊也君!?。ど、どーしよ。怒らせちゃっかな!?」 武人「ちょっと今のは…ね」 彩音「うん…。俊也にとって一番辛い過去だもんね…」 凪「辛い過去?…もしよかったら詳しい話、聞かせてくれませんか?」 彩音「……俊也ってね1人で生活してるんだ。」 凪「どうしてですか?」 彩音「事故にあったの…。全国大会の帰り道に。」 凪「ッ!」 武人「ほとんどの親たちは子どもたちと一緒にホテルに泊まったんだけど、俊也が、「俺の事はいいから」って自分の両親の事を考えてかえしたんだよ。でも、優しい俊也の思いやりが却って両親を失う事になった。」
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加