プロローグ

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  ―パァン―       「っあぁあ゙あぁ゙ぁ゙!!!」     ―ドシャッ!!     後ろから放たれた弾丸が脚に当たった。     衝撃と痛みでバランスを崩してそのまま地面へと倒れ込んだ。   じゃり、と砂の擦れる音が響いた。 片足が視界に見えた。 片足は俺の指を踏み付けている。 銃の乾燥した音も、共に耳に入る。   俯せのままで何も見えなかった。       ただ、もう死ぬんだ。         そう思った。        
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