イッツ告白タイム!

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チャンミンの部屋から出てきたジュンスと鉢合わせして、ジュンスは俺と視線を合わせなかった。 もう、みんなわかってるんだよ。 お互いに。 4人が同じ奴を愛してることぐらい。 知らなかったのはチャンミンだけ。 あいつは、つい最近まで、俺たちがユンジェとユスのカップルだと思ってたんだから。 それを知ってから俺たちが必死にアピールしてたんだっけ。 そりゃ、あれだけすれば、チャンミン以外は気づくだろ。 自分と同じ目でチャンミンを見てることぐらい。 「チャンミン、入るよ?」 中から小さくどうぞ、と呻くように言うのが聞こえた。 ベッドに顔を埋めているチャンミン。泣いては、 いなさそう。 ゆっくり近づいて俺もベッドに腰掛ける。 「チャンミン、」 「ジュンスヒョン、僕のこと好きだったんですね。」 「そうだよ。」 「僕、何も知らなかった。ヒョンの気持ちなんて。」 「お前、そういうとこ鈍いもんな。」 今の言葉は少しチャンミンには辛い言葉だったかもしれない。 でも、事実だから。 「僕、どうしたら良いんですかね?」 「それは、自分で考えて。」 「…ヒョン!」 …切羽詰まって泣きそうな声。 俺はこの声に追い討ちをかけなきゃ、いけない。 だって、ジュンスも『ヒョン』も動いたんだろ? 黙って見ていられる程、余裕なんかない。 「チャンミンさあ、俺のこと、どう思ってる?」 質問の意図が読み取れないチャンミンは顔を挙げてこっちを見た。 …泣きそうな顔してんな。 「ヒョン?」 「だから言ったじゃん。チャンミンは鈍すぎるって。」 頭の良いチャンミンは、わかったのかもしれないね? 「俺も、チャンミンのこと愛してるよ?」 「ヒョン!」 もう、それ以上言わないで、とでもいいたげな声。 でも、止めない。 「愛してる、チャンミンだけを。」 ほんと、余裕がなくて、情けない。  
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