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みんな食事を終えて、リビングのソファーに座り、ゆっくりしていると、チャンミンがいきなりみんなに視線を向けて、話しかけた。
「僕、いろいろ考えたんですけど、」
その言葉に一瞬で凍りつく空気。
誰もが、動きを止めた。
勿論、俺も。
「昨日、いろいろ考えたんです。僕は、どうしたいんだろうって。」
「僕、ヒョンたちのこと、そういう対象で見たことがないって言いましたけど、昨日、ヒョンたちの気持ちを聞いて、凄い胸が苦しくなったんです。」
一つ一つ、慎重に紡ぎ出すように話すチャンミン。
視線は俺たちから、手に持っていたマグカップへ。
ジェジュンヒョンが入れてくれた、チャンミン専用のミルクたっぷりのコーヒー。
「凄く、苦しかったんです。…でも、嫌じゃない苦しさだったんです。僕も、よくわからないんですけど。」
ヒョンたちやジュンスを見れば、チャンミンを見守るように、見つめている。
…結局、誰が好きなんだよ?
「だから、誰が僕は好きなんだろうって、考えたんです。……でも、」
「わかりませんでした。」
酷く驚いた顔をしているヒョンたちとジュンス。俺も、似たような顔はしているはず。
「僕の頭を優しく撫でるユノヒョンも。
僕の好きな、美味しい食事を笑顔で作ってくれるジェジュンヒョンも。
僕を優しい声で呼ぶユチョンヒョンも。
僕のそばで明るく笑ってくれる、ジュンスヒョンも。
みんな好きなのかもしれません。」
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