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「ねぇ、ジェジュンヒョン」
「ん?」
くいっ、と視線が上げられて、目が合うとゆっくりと目線が下げられて。
まあ、チャンミンの顔が僕より下に来ることなんて普通じゃ、有り得ない。
でも、今、僕らはベッドの上だし、ね。
まあ、それも簡単に言ってしまえば、事情後ってこと。
黙り込むチャンミンの額にキスを落として、髪を撫でる。
「あの、ですね。」
「うん。」
「その、なんていうかー…」
「うん。」
こういう時って、返事をせかしちゃいけないんだよね。
ゆっくりと話し始めたチャンミンの言葉に僕は衝撃を受ける。
「その、
どうやったら、かわいくなれますかね?」
えぇ?
「いや、今も充分可愛いけど。」
「そういうんじゃなくて、その、」
「もしかして、誰かになんか言われた?」
「えっと、…まぁ。」
「何、言われたの?」
言われた内容によっては僕から仕返ししなくちゃ。
「メイクさん、に…。」
「HUGの時代から随分変わりましたよね、って。」
なんだ、そんなことか。
「それから、あの時は凄い可愛らしい感じでしたよね、って…。」
「やっぱり、ヒョンも可愛い方が良いですか…?」
いや、今でも充分可愛いんだけど。
…上目遣いをやめようか。
「…ヒョン?」
「確かに、HUGの時代のチャンミンはかわいかった。あ、今も充分可愛いんだけど…。」
そう言うと、
「ヒョンはどうやったら、可愛いって感じますか?」
ん?
なんか、僕のおいしい方向に話がすすんでない?
でもとりあえず、もう一度チャンミンを可愛がってから、教えてあげよう。
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