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私は性懲りもなく、村の者達がいなくなった謎を解明しようと、今や誰も住んでいない廃墟と化した村に足を運んだ
村の入口の門には、「立ち入り禁止」と書かれた看板が打ち付けられてあった
あの私以外の村人がいなくなった事件の後、80人の警察官が村人達を捜索しにこの村に来たのだが、その内の数人が、捜索中にいなくなるという事件が起きてからというもの、誰もこの村にくる者はいなくなった
数人の警察官がいなくなった現場にはやはり、着ていた警官の制服が落ちていたとのことだ
それ以来、この村は「神隠し村」と呼ばれるようになった
私は、門を飛び越て村の中に入って行った
右腕だけで門を登るのは大変だったが、この門の先に、あのなつかしき故郷があるかと思うと、自然と力が湧いてきた
私の体は、あの事件が起きてから、どんどんと、崩れるように無くなっていく
その原因不明の病気のおかげで、左腕が無くなってしまったのである
村は、私の知っているものではなくなっていた
どの民家も、朽ち果てており、昔、あいつらと歩いた田んぼ道は今では、ただの荒れ道と化していた私は、無性に悲しさとはかなさが込み上げてきた
私は、あの日から時間が止まったままの神社に行ってみることにした
神社は、昔より古くなっており、今や廃神社となっていた
………あぁ、本当ならあいつらと一緒にここに来る予定だったのに………。
あの日の約束は、今やもう果たすことができないのである
……あの事件のせいで………。
本当なら、盛大な祭が行われるであったであろう廃神社をあとにした
次に私は、通っていた分校を訪れた
……これが、本当にあの分校なのであろうか………。
私は、分校を見て、はかなさに押し潰されそうになった
あの頃通っていた分校は、木が腐って、ボロボロになっていた
私は、あまりの変わりように悲しくなり、目を逸らした
私の教室は、2階だった
いまや、教室には何もかもがなくなっていた
あの頃の思い出も…私は、教室の窓から村を見てみた
山の風景などは、あの頃とはあまり変わっていなかった
私は、あの時音がした方を見てみた
授業中に聞こえたあの音は、やはり悪魔の到来した音だったのだろうか
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