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その採掘場は、村からかなり離れた山奥の中にあり、村からは、小さく見える程度である
村の大人達は、あそこに行くと二度と帰ってこれなくなるといつも言っていた
ある日、一人の村の子供がいなくなるという事が起こった
村の者総出で、その子供を探し回ったが見つからず、採掘場の方に行ったのではないかという話になって夜、数人の男達が松明を持って採掘場に向かったのだが男達は、夜が明けても帰って来なかった村の者達は皆、「やはり、あの採掘場に行くと二度と戻って来れなくなる」と言った
勇気ある一部の若い男達は、自分達が探しに行くと言ったのだが年寄り達が行かせようとしなかったそれからというもの誰もあの採掘場に近寄ろうとする者はいなくなった
「……あの採掘場には何かあるのではないだろうか……」と、私は思った
私は、採掘場の方へ向かった
かなり長い距離を歩き、やっと採掘場に辿り着いた
採掘場は、何やらとても異様な雰囲気が漂っていた
なぜ山奥の中などにこんなものを建てたのか不思議に思った採掘場は周りが金網で囲まれており、入口の大きな門には、「危険!立入禁止」の看板が、吊されていた
門には、鍵がかかっていて門の向こう側にある工場が見えたあの工場は、何の工場なんだ………。
仕方なく、私は2mほどある門をよじ登り採掘場の中に入った古びた工場が、幾つか立ち並んでおり、不気味だった
私は、一番奥にある工場に向かって歩いて行った
鉄製の分厚い扉には錆び付いた南京錠が掛けられていた
私は、近くにあった手頃な大きさの石で何度も、南京錠を打ち付けつけて、40分程かけて、やっと錠を破壊して私は、分厚い扉を開けた…………。
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