神隠し

ここから全てが始まった

建物の中には機械やらガラスなどの破片が、そこら中に散らばっていた

何やら異様な雰囲気が漂っている

私は、奥の方に置いてある机に向かった机の上にはたくさんの書類が広がっている

その書類には、よく分からない事がびっしりと書かれている「人体実験データ」………人体実験？何の実験なのか私には到底予想出来なかった

私は他の書類にも一応、目を通してみたが「実験」について詳しく書かれているものは見当たらなかった

その建物には、それ以外何も無かったので私は外に出ることにした

おそらく他の建物も同じようなものしかないだろう

とすると残るは、採掘場の一番奥にある建物が最も怪しい

その建物は、他の建物と違って一つだけ離れて建っているのだ

おそらくあの建物で過去に何か機密実験をしていたのではないだろうか「書類」に書かれていた「人体実験」とやらを…
その建物には鍵がかかっていなかった

私は、扉を開け中に入った
………中の様子は何と言えばいいか分からなかった

床中に、ボロボロになった服が落ちている………。

「‥‥‥まさか、これは全部村人達みんなの服なのか‥‥‥‥‥？」

………みんな消えたと思ったら、こんなところに来ていたのだろうか？

それにしてもなぜこんな所に来る必要があったんだ？

なぜ私だけを残して村を去ったんだ？

それに、村人達はこんな軍隊みたいな服を着は着ていなかったはずだ………。

なぜ落ちている服は全部軍隊服なんだ？…………とにかく、何か手掛かりがないか調べてみよう。

私は必死になって建物の中を調べ始めた

落ちている服をどけてみると、一枚の紙が見つかった

その紙には、短い走り書きの文章が書かれていた

「こんな事が起きるなど、予想もつかなかった……。村人達の怨念でこのような事になってしまったのだろうか。だとすれば、私達はとんでもない事をしてしまったのだろう。

いや、あれはとんでもない事をしてしまった。

あれ以来、村人達が夢に出て来るようになった。

しかし、あれは上からの命令で仕方なくやった事なのだ。

私だってあんな恐ろしい事はしたくなかったのだ。

だが、逆らえなかったのだ！
あれはしょうがなかったのだ………。」「村人達」だと…！みんなはどこにいるんだ………？
こいつらは「村人達」に何をしたんだ！私は、血眼になって他にこのことに関する書類がないか探した。