プロローグ

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病弱な子だった。 異様なくらいに腹が膨らんで、それに反して手足は小枝のようになった。死体を埋めたのは、孤児院の敷地内だった。 墓地は死体だらけだった。埋めてやれなかった。無縁墓地にすら 競技場にも行ったが、競技場も死体だらけだった。 子供心にも、世の中はなんて酷いんだと思った。
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