1.日常

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「……っし! これで完成だな!」 ちょうどベッドぐらいの大きさの岩に中腰になって自身が積み上げた石を満足そうに眺めている少年がいた。 石の塔は1メートルほどあり、お前どうやって作ったんだとツッコミたくなる。 その少年の名はレヴァ・ジックザール。 赤い目と少し長めの茶髪の持ち主で、舌が蛇のものになっているのが特徴的だ。 「おい、ファー! どうだこのレヴァ's タワーは!!」 「仕事中だ。黙っていろ」 その岩に背を預けて座っている少年が興味なさそうに注意する。が、その少年が読書中なのでいまいち説得力が欠けている。 彼の名はファーニル・シュナイダー。 こちらは真面目そうな短髪で目、髪どちらも黒である。ファーニルは目が悪いためメガネをかけていて、左腕が蛇の鱗に包まれている。
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