1.日常

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「……それだけ!? もっと、こう……オレが誇らしくなるようなリアクションしてくれよ!!」 レヴァは冷ややかなファーニルの対応に高いテンションで返してくる。 「断る。黙って警備をしていろ」 「お前警備してねーじゃん!? 本読んでるだけじゃん!」 「オレはジックと違って賢いから両方同時に出来るんだ。フハハハハどうだ羨ましいか?」 ファーニルはレヴァに一切視線を向けず、小馬鹿にした調子で言ってくる。 ジックとはファーニルがレヴァを呼ぶときのあだ名であり、それだけ2人の仲がいいことを示しているが、 (笑い声の部分は完全にバカにしてやがんな……) レヴァはこめかみをピクピクとさせながらそう思う。 ファーニルの言う警備とは彼らの仕事のことだ。2人はダーラという都市の裏門警備をしている。
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