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「今回は、携帯に進出するわ」
二人の言葉を軽く無視するように、会長は高らかと宣言した。
それにしても、携帯進出?
それって……
「もしかして、携帯小説にするって事ですか?」
「勿論そうに決まってるじゃない、杉崎。それ以外に何があるのよ」
「いや、まぁそうなんですけど……。普通に小説出してるから、わざわざ携帯小説化する必要ないじゃないですか」
「違うわ、杉崎。携帯小説にはねぇ。普通の小説とは、決定的に違う部分ができるのよっ!」
なにっ!?普通とは違う!?…まさか、縦書きと横書きが違うとかじゃないだろうし…一体ー?
「縦書きじゃなくて、横書きで書けるのよっ!!」
『な、なんだってぇーー!!』
生徒会役員達は、思わず叫んでしまっていた!まさか、それだけの違いで!?
「そんなモン、どうだっていいじゃねぇかよ」
「変わったからどうなるっていうですかぁっ!」
「まあ、確かに変わってはいるけれど、だから何?って感じよね」
皆さん大ブーイング。これ以上、面倒くさい仕事はしたくないのが本音です。
「そんな事ないよぅっ!だって横文字になるおかげで、顔文字が使えるんだよっ!「(・ω・)」みたいな」
ホワイトボードに顔文字を書く会長。でも、なんであの顔文字?まぁ書きやすくはあると思うけど。
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