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西暦2020年3月、アメリカ合衆国は〈人民共和国資源保護構想〉の撤廃要求期限超過を理由に、国交を断絶し、台湾との軍事同盟を強化する事を宣言した。
2020年5月、アメリカ合衆国は〈人民共和国資源保護構想〉に対抗するため、〈合衆国産業保護計画4010〉を策定した。
〈合衆国産業保護計画4010〉では、自国産業の保護のために必要な化石燃料を確保するためには武力侵攻も辞さない、という軍国主義丸出しのプランであった。そして、何故〈4010〉なのか、誰も知らない。
2024年、アメリカはこの計画に基づいた経済戦争を開始する。
まず、最初にねらわれたのは勿論中東だ。
2月15日、アメリカは交渉がこじれていたアラブ首長国連邦(略称UAE)に対して、核兵器保持の疑いがあるとして、突然侵攻を始めた。
第一次中東大戦である。戦争は短期間で終了し、3月27日には首都が制圧された。
アメリカは膨大な量の原油を確保し、全ては終わるかに見えた。
しかし、アメリカの暴挙に危機感を抱いた周辺アラブ諸国がアメリカに対しての戦争準備を4月から始める。
2025年4月2日、中東10ヶ国からなる中東連合は、アメリカの統治下にあるUAEに対して宣戦布告し、全面攻撃を開始した。第二次中東大戦である。連合軍は開戦初日にサウジアラビアから発進した爆撃機が、首都アブダビの空軍基地を爆撃し戦力の弱体化に成功した。
さらに、イラン軍が強襲揚陸艦でドバイに上陸、激しい地上戦の末、これを占領した。
UAE・アメリカ軍は、突然の奇襲攻撃に対応仕切れず、開戦初日で戦力の半分を失うこととなる。
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