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「……」
金色の髪の勇者様は、おどろおどろしい扉を背にして、固まっていました
「……は?」
ここは魔王城最上階、悪の根元である『魔王』が君臨している…ハズだった
ラストステージ、玉座の間です
ひび割れた大理石
黒く、不気味なドクロの装飾
重い空気と、ピタリと止まったBGM
予想していた通りの空間にはしかし、勇者様の思い描いていた『魔王』は存在しませんでした
その変わりに、何やらピンク色の髪をした、震える「何か」が
目に入ったのでした
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