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仁「ちょこー、ちょこー、ちょこケーキ」
時刻は夜中の1時を過ぎた頃…
ケーキを食べる長瀬の隣でずっと歌を歌い続けているが、相手にされることもなく時間が過ぎていく
瀬「…風呂、入った?」
仁「入ったちょこ~、ケーキいいな…ちょこちょこちょこ」
どうしても、と訴えるがやはり反応はない
瀬「お前寒くないの?」
仁「…ちょこっと寒い」
仁は真冬にも関わらず、半袖にトランクス一枚という格好をしている
瀬「風邪ひくぞ?」
仁「大丈夫っ!…つか、明日、俺、仕事?」
できるだけ嫌な顔をしないよう、引きつった笑顔でぎこちなく首を傾げた
瀬「仕事…だから早く寝ろ?」
仁「あーい……ね、トントンして?」
瀬「…はいはい」
長瀬はお願いされると一緒に布団に入ってやり、幼児を寝かせるように仁のお腹を一定のリズムで安心させるように優しく叩くと、気持ちよさそうに目を閉じて部屋が静かになった
仁「長瀬くーん」
瀬「……ん?」
仁「おーやーすーみ」
瀬「おやすみ」
しばらくすると、仁は安心したかのように眠りについた
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