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外の風景はだんだん変わっていき、海が見えるようになった。
寛史 「海だぞ。
柚、見てるか?」
柚 「うん。」
冬の海は青くて夏の海とは違う色を見せた。
夏の海の賑やかさも好きだけど、冬の海の静けさも好き。
冬の海の真っ青な色に吸い込まれそう。
窓をほんの少し開ける。
その隙間から潮の香りが車内に入ってきた。
葵 「潮の香りって好き。」
寛史 「俺も好きだな。」
私と寛史さんが海について語って良いムードの中を、
柚 「ゆずもすきー。
はったんもすきー。」
柚が割って入ってきた。
葵、寛史 「えっ?」
同時に声をだし、思わず二人で笑った。
しっかり私たちの話を聞いてるんだから。
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