0.ナギ -00:00:20:00
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『ごめんなさい…、その…』 『妹をどっかの吸血鬼に殺された上に、 復讐劇を企てたが殺し損ねた…か。』 『え…?』 どもっているとバーテーブルをグラスが滑る音とともに冷たい視線が僕を射抜いた。 若干の苦味のある視線。 テーブルの端から『サンキュー、マスターっ』と半ば酔いの入った声が届く。 指先から痺れが伝わってくる。 何でだろう何でこの人が僕の事情を…? 駄目だ…。頭が働かない。
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