最後ノキオク

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「……めん……ご、めんね……カナタ」 「……んで謝んだよ……ッ!」 困らせてゴメン 泣かせてゴメン 約束、果たせなくてゴメン ……愛して、ゴメン ――ザアザアと降りしきる雨。 それはまるで私たちの哀しみをそのまま反映させてるようで。 ……決して泣くことがない私に変わって、泣いているようで。 プツリと、テレビが切れるような音と同時に、意識も闇に呑まれる。 ――私の最後のキオクは、 貴方の泣き顔だった。  ――サイキフノウ―― データヲサクジョシマスカ?   →YES NO  
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