突然の出会い

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俺の名前は水戸永吉(みとえいきち)春から、この田舎の高校、北豊川(きたとよがわ)高校に入学予定だ。(完全にフィクションでやらせてもらいます。汗) とはいっても俺が住んでる“青森県“ の中じゃ結構有名な学校だったりする。 学業自体はそこまでレベルが高い訳ではないが、なんでも十年くらい前に、スキーのオリンピック代表を輩出したとかって話を教頭がながながと語ってたっけ。 毎年馬鹿みたいに降っていた雪もここ最近じゃ温暖化?の影響なのか、積もっては消え、積もっては消えを繰り返す。 こんなんじゃスキー部が無くなるのも時間の問題だな。 一言にスキーといっても俺が言うスキーはノルディック。 いわゆる歩くスキーってやつだ。 小、中と部活に入ってなかった俺だが高校に入ったらスキーをやろうと決めていた。今じゃスキーよりもスノボーのほうが人気みたいだが、俺はもとより人と同じ事をするのが嫌いなたちなのだ。 入学まであと一週間をきった。 俺ははやる気持ちを抑えきれずに高校のスキー部を尋ねてみる事にした。 それはまだ雪が残る、春の朝の事だった。
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