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はたて「というわけなんだけど……構わないよね?」
ぬえ「うん、私はね。でーもー」
そこでぬえは言葉を切って小傘の方をちらりと見た。
やっぱりまだ不機嫌な顔だ……。
ぬえ「小傘ちゃんが嫌がってるようだし、また今度にしてくれないかな?」
小傘「なっ……私は、別に……」
志郎「ああ、やっぱり先にこの2人と約束してたからぬえの言うとおりまた今度にしてくれないか?小傘ちゃんのあの顔見たら、俺殺されそうだ」
はたて「うーん、出来るだけ文よりも早く記事にしたいんだけどねー」
志郎「それならこうしよう。今日はこの2人との約束があるからこっちを優先する。で、今度はそっちと約束して、文に取材に来られてもはたてちゃんの取材を受けてない以上は拒否をすると。どうだ?」
はたて「うん、それなら問題ないわ」
志郎「決まりだな。それじゃ、行こうか2人とも」
小傘「別に私は不機嫌じゃなかったわよ……」
志郎「そんな嘘吐くなって。見るからに不機嫌さマックスで顔が歪んでるぞ」
小傘「うっさい!」
ガスッ!
志郎「おぐほっ!ちょ、腹を傘で突くなよ……やっぱり不機嫌だ」
ぬえ「いや、今のは志郎が悪かったと思うよ……」
はたて「ま、まあ私はお暇させてもらうよ。志郎、約束は守んなさいよ」
志郎「お、おう……じゃあな……」
こうして俺は小傘にやられた腹を押さえながらはたてを見送った。
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