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別にこの言葉が死亡フラグになるとは思っていない。
確かに死亡フラグとして有名な言葉だが、死んでしまうような危険な状況ではないからだ。
だが、これは一体どうしたことだ?
一輪「ちょ、ちょっとどうしたのよ雲山……!その人はお客様なのよ!止まりなさーい!」
志郎「何故だ、どうしてこうなった……」
一輪姉さんの静止の言葉も聞かずに鉄拳を振り回す雲山から俺は逃げていた。
ちなみに俺は追いかけられるようなことはケロテマス・スワッコ様に誓って何もしていない。
ただ聖と小傘と歩いていたらばったり出会っていきなりヘッドロックされたから、それを振りほどいて逃げ出しただけだ。
いきなりこんなことになるなんてついてないなぁ……おまけにここが何処かもわからないし、2人とははぐれるし。
本当についてない。
俺はピタリと立ち止まって雲山を鋭い瞳で睨み付ける。
雲山「……」
志郎「ついてねぇ、本当についてねぇよ……お前」
一輪「な、何を言ってるの貴方!どうしてかわからないけど今の雲山はおかしいのよ!大変なことになる前に逃げた方がいいわ!本気で逃げなさい!」
志郎「んじゃ、本気になってもいいんかよ?」
どこぞの上条さんのようにカバンを持った手を肩に乗せるような動作をする。
じりり、と互いが出方を待っているかのように足を止めている。
だが、次の瞬間にどちらからともなく動き出した。
志郎「おもしれぇ、後悔すんなよ!」
再びヘッドロックされました。
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