その名は白河志郎ッ!

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ぬえ「今の風……自然に生まれた風じゃない。誰かが起こしたものだよ」 志郎「誰かが起こしただと?……文ちゃんか」 小傘「いや、意外と信仰信仰言ってるあの巫女かもよ?」 早苗さんは俺の対象にはならないのでどうでもいいや。 文なら……大人的な意味の悪戯をして辱めたい。 文って清楚純潔でそういうことに耐性がないイメージだからな。 あくまで俺の中で。 そういうのって興奮するよな。 「文と私を比べられちゃ困るなー」 志郎「なにやつッ!?」 はたて「私は姫海棠はたて。花菓子新聞の記者だよ」 花菓子新聞、だと? 文々。新聞以外にもあったのか……。 それはそうとはたてだっけか? 今時のJKみたいなやつだな。 志郎「それはそうと、どうしたはたてちゃんとやらよ。何かこの2人に用でもあるのか?」 はたて「用があるのは、あんた」 志郎「……俺?」 はたて「そ。たまたま念写したら見知らぬ顔が写ってたんだもん。一刻も早く情報を入手して文に一泡ふかせてやろうと思ってね」 志郎「なるほど、ライバルってわけだ」 はたて「まあ、そんなところかしら。それでインタビューは受けてくれるの?」 志郎「俺は構わんが、この2人に意見を聞いてやってくれ」 ちらりと2人に目をやる。 ぬえはニコニコしていたが、小傘は心なしか不機嫌な顔である。
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