これまでのこと

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僕はえらく無機質な人間だ。 無感動で無神経、無関心だ。 何も「無」いのだ。 ―空っぽだ。 そして、誰かを幸せにする事も出来ない木偶の坊である自分は、一層消えてしまった方が良いような気がして居た。 消えても誰も悲しまないし、もしかして誰も気付きすらしないかもしれない。 そんな、居ても居なくても良い様な人間だったら、余計な酸素を消費しないように消えた方が生きとし生ける者にとって「有」意義だと、本気で考えた事がある。
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