生きる事。それは非情になること。

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「ハッ……ハッ……ハッ……」 まだ死にたくない。まだ死にたくない。まだ死にたくない。 死んでたまるか!! その一心を胸に、俺は砂漠の戦場の中をただひたすらに走り続ける。涎が出ようが足がもつれて倒れようが関係ない。 銃弾から、爆発から、ミサイルから、人間から逃げるために。 「クソがっ!!」 俺とした事がまんまとはめられた。 何がレジスタンスだ!初めから銃弾の入っていない銃なんか渡したやがって! 俺達は初めから囮だったのか。 だから集団行動は嫌なんだ! 武器は押収されたし。 クソったれ!! あいつら軍に襲撃されたからって自分達だけが生き残ればそれでいいのか? 俺達を盾にして、 良心は痛まないのか? ……人が死んでいいのか? 「ハッ……ハッ……」 良心は痛むだろうな。 人は死んでもいいんだろう。 だが、命が助かるならそれぐらい安い。 俺も似たような立場ならそうするに決まってる。 ……だけど、 ……だけど、 自分の空っぽの正義を振りかざす奴を俺は許さない。 何が宗教だ。 何が聖戦だ。 くだらねぇ。 ほんとくだらねぇ。 結局は自己利益。 結局は自己満足。 神様が聞いて呆れる。 ぶっ壊してやる。 何もかも。 誰が正義だとか悪だとか関係ない。 どうして人を殺す事に正義や悪を求めるか。  
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