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放課後、みゆきが部活が終わるのを待って、一緒に帰る。
いつものように、みゆきを送って、自分の家に着く。
「ただいまー」
オイラが帰ると、明菜がスリッパの音を鳴らしながら走ってきた。
「おかえりー、今お母さん夕食作ってるから、先に風呂入りなって!」
「うん…明菜は?」
「わ、私は…今日は最後でいい…」
なぜか顔を赤くする明菜にオイラは「そうか…」と言って、部屋に戻った。
学生服から普段着のネズミ色のスウェットに着替えると、タオルや着替えを持って風呂場に向かう。
「でも大好きよ~あなたに会いたい~♪」
福山雅治の『ミルクティ』を口ずさみながら、ポイポイと服を脱いでいく…
「ん?」
全部脱ぎ終えた所で、体重計が目についた。
「そう言えば…最近、体重、計ってなかったな…」
軽い気持ちで体重計に乗ってみた……
!?
ここ数日、そんなに食べた覚えがないのに、かなり体重が増えていた。
「ば、ばかな…こんなに太るほど食べていない…」
ハッとする。
「お昼の弁当…か…」
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