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と、言う吉岡部長だが、どうも気分がスッキリしない私…
「で、でも…最後の舞台なんだから、みんなで仲良く迎えたいのよ……部長、川田くんがいる場所知らない?」
「え?…帰ったんじゃないの?まだ学校にいるとしたら教室か……屋上?」
「判った!私捜してくるから、みんなは違う場面を練習していて!」
私は、みんなに、そう言うと、部室を飛び出した。
「あ!コラッ!違う場面って、どの場面もあんたが必要でしょうが!こらーっ!!」
部長が廊下に出て叫んでいたが、私は無視して、川田くんを捜しに行くのでした……
「ここにはいないか…」
川田くんの教室に来てみた…
しかし川田くんの姿は見えなかった。
「あとは…屋上って言ってたな…」
私は呟くと、いつもお昼に秀と行く屋上に向かって階段を登る。
私は何としても、最後の舞台…学園祭をみんなで仲良く終わらせたかった。
「川田くん…本当に主役じゃないから、やりたくないのかな…」
私は呟きながら屋上に歩いて行く。
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