みゆきの部活

4/11
3647人が本棚に入れています
本棚に追加
/441ページ
川田空くん… 我が聖華学園で一番の学力の持ち主であり、スポーツ万能… そして我が演劇部のエース… …だったのだが…… 主に演劇部は、部長がシナリオを書いて、私がヒロイン。 そして、川田くんが主役を務めてきた。 川田くんは、ルックスもそれなりに良かった為、それなりに女性に人気があった… ……のだが…… この高校生活最後の夏休みで、川田くんはなにがあったのか、激太り… 痩せた秀とは反対ね… 太った川田くんを見た吉岡部長は、主役から脇役へのポジションチェンジを川田くんに言ったのだ。 「当たり前だろ!今度の劇の主役は格好良さがある程度必要だ!太ったヒーローなんて格好いいと思う?」 と、吉岡部長の一言が川田くんを傷つけたのだろうか? 「まったく、部長は、言葉にもう少し優しさ持った方がいいわよね…」 私はブツブツ言いながら、屋上へ出るドアを開く。 キィ~ 「わっ、気持ちいい~」 ドアを開けた私の顔に、秋風が当たる。 昼間の残暑が少しずつ和らいできていた。
/441ページ

最初のコメントを投稿しよう!