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「やっぱり何かあったんじゃん」
小さくつぶやくと、ハヤトも小さな声で話し出した。
「振られた」
その言葉に驚いて、何と声をかけていいかわからなくなった私は、口に入った卵焼きをずっと噛み続けた。
「どんだけゆっくり食べてるんだよ」
私の反応を待っていたのか、ハヤトが私をこづいた。
そのひょうしに、ようやく卵焼きを飲み込む事ができた。
「先輩に振られた。彼氏居るんだってさ。」
「うん…」
返事しかできない私にハヤトは続ける。
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