~第五話~

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渚「あ、いえ、すみません……その……お父さんが岡崎さん位の時は、布団は敷きっぱなしだったと……」 朋也「だからって一緒にすんな」 渚「す、すみませんっ」 朋也「……ま、良いけどよ――」 ――古河家で世話になる事になっての、初めての夕食。 しかし、今眼前に見えるのは、いつぞやに見た『一家団欒』ではなく、仲良し女子グループの集まり。 オッサンの仕草が『オッサン』のままである事が、異質に思える。 秋生「小僧、箸止まってんじゃねぇか、食え食え」 朋也「あ、ああ……」 姉御肌……とでも言うのだろう。 その容姿と相まって、格好良く見える。 赤みがかった茶色の長い髪、シャープながら整った『綺麗』と称するに十二分な顔立ち。
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