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「あ、ああああ貴方はっ」
私はバッとベッドから飛び降りると見覚えがある紅眼の男に人差し指を差しながら近づいた。
「どうかしましたカ?」
紅眼は ククク と、喉を鳴らして笑っている。
私は赤眼の服の裾をひっぱり部屋の隅に連れて行く。
紅眼は特に抵抗しなかった。
「貴方……アノ事は誰にも話してないわよね?!」
私は彼の胸倉を掴んで小声で話す。
遠くから見ていた少女が私達の行動にその瞳をぱちくりさせているのにも気付かず。
「話しましたケド何か」
その言葉を聞いた瞬間
私の頭は真っ白になった。
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