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「君が転校生の桜あゆむ君?」
「そうですけど…」
誰この…
王子さまみたいな野郎は。
栗色の襟足短めのサラサラヘヤーに、整った顔は中性的。
まるで、王子みてぇだ。
物腰柔らかそうに微笑む王子野郎の目は俺を冷静に観察しているようにも見える。
「そう。僕は君の案内を頼まれた二年の浅木柚です。よろしくね」
にこ。
「…よろしくお願いします」
あー。俺分かる。
こいつの笑顔は作りもんだ。
絶対こいつ
腹黒い。
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