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結果給料丸々1ヶ月分の金を数時間で手に入れたんだ。
この調子のよさに…いつもなら絶対に行かないキャバクラに行こうと思いついたんだ。
今日は僕の誕生日じゃないか。
たまには良いよな…
いつも上司につれられて行くキャバクラは…しもべみたいに扱われて…男で客の僕が上司の酒をつくり…何故か女の子の酒まで作らされてバカにされて…
たまには違う店に1人で行くのもいいよな…
そう思って僕は、昼間の不思議な出来事なんて、すっかり忘れて浮かれ気分でキャバクラに行ったんだ。
新規様一名入りまーす。
怪しげなムードの店内…さすがに1人は緊張する。
ソファに案内されるとしばらくしてから
はじめまして‼って声がして…
見上げるといつも僕の事をバカにしていた別のキャバクラにいた女にそっくりな女がいた。
いや、むしろもっと美人だ。
はじめまして‼女はそう言うと僕の隣に座った。
今日は気分がいい。金もある。
女の名前はゆかり…
偶然にも僕の彼女と同じ名前だった。
だけど僕の彼女とは天と地の差で今、目の前にいるゆかりの方がスレンダーで美人だ。
彼女いないより良いよなって…僕に告白してきたゆかりは顔だって可愛くはない。妥協して付き合ってみて…ずるずる続いてるだけだ。
何もやましい事はない。
今目の前にいるゆかりと今日はついてるだとか言いながら楽しく酒を飲みながら色んな話をしていたら…ふと思い出した。
そう言えば確か…今日は宝くじの当選日じゃないか?
たしか一枚買ってあった。
まさか当たってる訳がないよななんて話をしていたら、ゆかりが店のボーイに頼み、宝くじの当選番号が乗ってる新聞を持ってきてくれたんだ。
ゆかりとふざけながらまさか当たる訳がないなんて話ながら番号を言うと…
ゆかりは新聞を持ち…驚いた顔でこっちを見てる。
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