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ほっ本当に家にあがる?
…うん…
ちょっと待ってて‼
僕はいそいで一度先に家にあがり、宝くじを絶対に見つからない秘密の場所に隠した。
そして美人じゃないゆかりの気配を消した。
お揃いのマグカップ…
歯ブラシ…
美人じゃないゆかりが泊まりにきた時のパジャマ…全てを慌ただしくかき集めて棚につめこんだ…
罪悪感なんてなかった。
急いで玄関のドアを開けて美人のゆかりを招いた。
男くさい部屋だけど…あがって。
美人のゆかりはなんのためらいもなしに僕の家に上がり込んだ…。
しばらく部屋で今日の出来事の話で盛り上がって…深夜も12時をまわる頃…
美人のゆかりが言った。
私…しゅうさんが…宝くじ当たったからとかじゃなくて…本当にタイプで…一目惚れしちゃったの…
今日…帰りたくないな…
…え?嘘だろ?
僕は単純にこの言葉を信じてしまった…何故って…
僕だってオスだから…
強気だった。一億円を手にする予定だからか、今までの弱気の僕はこの時どこかに飛んで行ってしまったんだ。
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