戯言遊び(米英)

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おかしい。 何がおかしいとあえて言うなら恋人が。 彼がおかしいのはいつもの事だが今日はそれに輪をかけておかしい。 「どうかしたのかい、アーサー?」 「うわぁぁぁぁ?!なっ、何でもない!何でもないから!!」 おかしい。 明らかに何かを隠している。 「だったら、今隠した物を見せてくれよ!」 「えっ、隠した物ってなんだ?」 白々しい。 まだシラを切るつもりか。 「いいから見せてよ。」 「あっ!それは・・・!」 アーサーが隠した物を取り上げて数秒、俺はフリーズして動けなかった。 「これはなんだい?」 「えっ―と、・・・」 アーサーが隠した物は写真だった。 そして、そこに写っていたのは俺。 だけど、今みたいにヒーローの俺じゃない。 昔々の、俺が小さい頃の写真だ。 隣の恋人を見ると、その顔はみるみる青ざめていった。 「君、なんでこんなものを持ってるんだい・・・?」 「違う、違うんだアル!これは菊が良いものだから持ってけって・・・」 なるほど、また彼か。 彼は時々、アーサーに妙な入れ知恵をする。 この前は、メイド服にニーソを履いたら俺が喜ぶなどと言うことを彼に教えていた。 まぁ、そのお陰で俺は恋人といいことが出来たわけだが。 「・・・もしかして、まだ昔の俺を忘れられないの?」 びくっ!とアーサーの身体が面白い程羽上がる。 俺が怒っているのを察しているのだろう。 「ねぇ、俺この前言ったよね?もし、今度昔の俺の話をしたら許さないよっ、て。」 「ごめん、アルごめん・・・もうしないから、もうしないから・・・!」 だから、捨てないで そんな言葉が聞こえるや否や俺は彼を押し倒した。 「ふぇ?」 「ならさ、今日は俺の気がすむまで付き合ってよ。」 状況が飲み込めず間抜な顔のアーサーの服を次々と脱がしていく。 「アルっ!!やめろって「君は黙っててよ」・・・。」」 やっと、大人しくなったアーサーの両足を折り曲げる。 そんなアーサーの顔は羞恥からか赤い。 「ほ、程々にしろよな・・・!」 「や―なこった。」 さぁ、楽しい夜はこれから始まる。
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