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‐魔界 マオの宮殿‐
白と緋色の髪と目をした綺麗な女が一人
宮殿の正門に集まった。
女が口を開く
「マオは?」
白がため息をつく
「裕子、あいつが、マオが集合時間に間に合った事があるか?」緋色の女、裕子は頭を抱えた。
「あいつが集合時間指定したんでしょ!?」
「あいつは紛れもない。バカだ!」と白は断言した。
「私バカじゃないもん!」とマオの声が響き渡った
「やっときたか。」と白は静かに呟いた。
「で?どうやって人間界に行くの?」とマオはきょとんと質問した。
白と裕子はため息をつきやがて裕子が口を開いた。
「まずは、魔界中央庁の異界交通センターで申請して……」マオの顔は固まっていた、それもかまわずに裕子は続けた。
「そうしたら、魔力を測定して、ランクが3以上なら行けるの。」マオの目は点になった。
白がそんな顔を見て
「だから、魔界の真ん中行って、俺の言うこと聞いてれば良いんだ、いつもみたいに俺をご主人様って呼んでな。」と白はマオの耳元で囁いた。
「なっ!?それは言わない約束でしょ!?」
裕子は蚊帳の外でぶっきらぼうな顔をして。
「さぁ行くわよ!」と叫び、三人は旅立つのだった…
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