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空間の裂け目の中は意外としっかりした石の廊下だった。
廊下は薄暗く、両壁に掛けられた無数の蝋燭で照らされていた。
まるで地下の様に埃っぽく、かび臭い空気が充満していた。
マオ、白、裕子は廊下の真ん中にたっていた。
「さてと」白が小さく呟き、指を鳴らした
すると、暗い廊下の風景が消え、賑やかな町中になっていた。
マオは空を見上げ、なんだかハイテンションだった。
「ここは、人間達にとっては最果ての街、オレ達にとっては始まりの街、ヴァルハラだ。」
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