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ピピピピピピ…
ピピピピピピ…
目覚まし時計の音が響く部屋。
「うるさいな…」
俺は斎藤昌、天正高校に通う普通の高校生。
運動神経そこそこ。
学力は学年で真ん中あたり。
特別なことは何もない。
ただ“普通”な高校生だ。
ピピピ…
目覚まし時計を止めて時計の針を見る。
「まだ8時か……」
ドタドタドタ
誰かが階段を登ってくる音がする。
ガチャ
扉が開く。
「いつまでも寝てんじゃないよ昌、今日から学校でしょ、何時だと思ってるの」
そうだった今日から学校だ。
すっかり忘れてた。
「あっ忘れてた、知ってるならもっとはやく起こしてよ母さん」
ベッドから起きて急いで制服に着替える。
「ふつういつから学校始まるか分かるでしょあんた、弁当作って玄関に置いておいたからね」
母さんはそう言って一階に降りていった。
時計の針は8時10分を指していた。
学校わ25分までについていなければならない。
確実に間に合わない遅刻だ。
着替え終わりすぐ一階に行く、
「ご飯要らないから」
そう言って玄関から外に出る。
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