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某国、某所。
某日にて。
「もう、ミドリムシよ。ミドリムシになるしかないんだわ。」
突如、広い、無機質な空間に響き渡った声。
高く透明で、とても綺麗な声だった。
そして声は尚も続ける。
「だってそうでしょう?大体、こんな事態をどこの誰が予想できると言うの。」
酷く綺麗なその声は、しかしそんな言葉しか紡がない。
そして、その声の主は、静かに、そこに存在していた。
少女だ。
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