ことの始まり

2/4
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
某国、某所。 某日にて。 「もう、ミドリムシよ。ミドリムシになるしかないんだわ。」 突如、広い、無機質な空間に響き渡った声。 高く透明で、とても綺麗な声だった。 そして声は尚も続ける。 「だってそうでしょう?大体、こんな事態をどこの誰が予想できると言うの。」 酷く綺麗なその声は、しかしそんな言葉しか紡がない。 そして、その声の主は、静かに、そこに存在していた。 少女だ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!