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さて、麻生姉妹に連絡をとってから時間が経った。そこで携帯の時計を見ると、8:24を示していた。
『ゴメーン!みんな、おまたせ!』
件の姉妹二人が走って来た。
「遅いよ!このヴァカ!」
俺は彼女に言った。
「まあまあ、優子達も遅刻せず来たんだから、いいじゃない。さぁ、行こうよ。」
麗子が促した。まぁ、俺としてもここで時間を無駄にするわけにはいかないので麗子の提案に素直に応じる。
東京から丸ノ内線に乗り換えて池袋に向かう。
池袋に近づくたびに、高校生が増えてくるかなと思ったが、そうではなかった。
『まもなく、終点池袋です。有楽町線、副都心線、西武線、東武線、JR線はお乗り換えです。』
終点を知らせるアナウンスが流れた。
丸ノ内線の改札口を抜けて、西武線の改札口に向かう途中、同じ青色のハッピを着た一団が改札口に向かって行った。
「水戸第一だよ。水戸一高。」
水戸第一高校(ミトダイイチ)
茨城県・県立
第12回優勝校。
さて、西武池袋駅地下改札前は、日曜とは思えない人数が改札に詰め掛けていると思っていたが、改札前はガランとしていた。 その時、俺は何かを見つけた。
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