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快速 西武球場前 ８両
ホームに上がると吊り下がっている発車案内を見る。
「いやぁ、今年も臨時が運転されているとは、安心した。」
ホームの柱に貼られている臨時電車時刻表を見ながらしみじみと思った。
『５番線から、快速、西武球場前行きが発車します。』
アナウンスが響く。そして、発車を知らせるチャイムが鳴る。そして、電車のドアが閉まると、電車は西に向かって走りだした。
「谷口くん、何で見送ったの？」
優子が聞いた。
「ねらいがあるの。」
そういうと、地上改札方向に進んだ。
「出るの？改札出ちゃうの？」
麗子が驚きながら聞く。
「外には出ないよ。」
しかし、現在位置は、改札とホームの間。
「ねらいはあそこ。」
そういうと、俺はある一方を指差した。
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